君の名は
「嬉しくて泣くのは、悲しくて笑うのは、僕の心が僕を追い越したんだよ」
はっきり言ってここまでハマるとは思いませんでした。
若干冷めてる人間なので、CMバンバン流れてるしかなり人気だけど言うほどでもないだろと。
さらにはネタバレもガンガン喰らっていたので、そこまで楽しめないかもなって。
でも気にはなっていたのでさらっと大学サボって観に行きました。はいクズの本領発揮。

感想
すっごく良い作品でした!!!
「入れ替わり」をテーマにした上でのすれ違い。
相手のことを知っていても、大切に思っていても手を出せない悔しさ・切なさが鮮やかに表現されていて楽しみまくってました。
登場人物たちの感情の機微に注目して、シナリオ全体を思い返すとまた味わい深く楽しめます。
自分が入れ替わったらどうするかななんて考えてみるとまた面白い。
アニメーションだからこその表現、タイトル画像の彗星が尾を引いて描かれるオーロラが滅法綺麗。
また、作中のメイン舞台である糸守町は岐阜の飛騨市をモデルにしています。
自然豊かな飛騨ということもあって、湖も山も紅葉も雲も全てが美しかったです。これは実写では不可能な映像美。

新海誠監督と言えば「秒速5センチメートル」
前に感想記事も書きました(「平行線のすれ違い 「秒速5センチメートル 感想」」)
その賛否両論なエンドもあって、やや身構えていました。
蓋を開けてみると、心地よい余韻と甘くとろけるようなまどろみ、そして奥ゆかしい甘酸っぱさが優しく包み込んでくれたので満足でした。
RADWIMPSの曲がたびたび劇中曲として流れるのですが、それがまた作品とマッチしててより深く世界観にのめり込むことができるように後押しをしてくれます。
サントラも既に発売されているので、是非買って手元に聞いてヘビーローテーションしたいです。

軽いストーリー
「バイト先の女子大生に片思いしている都会男子高校生」「田舎から逃げ出したい巫女の田舎女子高校生」がふとした折に入れ替わっちゃう物語。
常に入れ替わってるわけでなく、週に2,3度くらいのペースでふとした折にやってくる入れ替わり。
揉め事にならないように、二人はルールを決めて入れ替わりに対処していくもチグハグで怒りを募らせたり。
面白いのは入れ替わることでどちらも抱えていた問題が上手くいくようになっていること。また、念願の都会暮らしということでウキウキしている三葉ちゃん(女子高校生)がとっても可愛い。
そうした折、これまで取ってこなかった連絡を取ってみようとするもなぜか通じず、なら実際に会いに行ってみようと行動に移すと……?
この作品を象徴している「入れ替わり」に思わず息を呑むトリックが隠されてます。


明日大目玉食らうの確定してるけど、それに見合う作品でした(謎のフォロー)
ネタバレ込みの感想はTwitterで呟き尽くしたし(#君の名は感想)、寝る前にさらっと書くくらいの記事では伝えきれないです。

当分はテレビCMで「夢灯籠」や「前前前世」が流れたら思わず振り向いて見ちゃいそうです(笑)
そんな前前前世の解釈について、自分のなかではもやもやとしたままでこれといったものが思いつかなかったのですが、すごく良い解釈を見つけたのでリンクをペタリ
【歌詞解釈】前前前世
思っていたことをしっかり拾ってあった上で余すことなく解釈しきっていたのでとってもスッキリ!!