明けぬ夜でも火を焚いて今、そんなそんな歌を歌う

ひっさしぶりの感想記事。
掴みどころがない不思議なメロディーを背景にギターがしっかりアクセントを刻んで調和、キャッチーな進行でつかみもばっちし。
なによりカッコイイわ!!!!

米津玄師=ハチ
「ドーナツホール」で有名なボカロP:ハチさんのメジャー名義が米津玄師。
ということは知っていたのですが、本人が歌っているとのことで特に聞くこともなく流していました。
それに今更興味を持ったのは奇しくもボカロとは縁の遠い母親から。遠い。
母上様が3月のライオンのED曲「orion」にドハマリしていて、熱いアプローチをずっとかけられ続け、嫌々ながらに勧められて聞いたら(あ、これハチさんか)と思い出した。
orionももちろん名曲でした。ただyoutubeで次に再生されたこの曲に一番取り込まれました。

マシンガン進行で若者の不条理を狙いすました歌詞
休みなく畳み掛ける流れはボカロ曲ではよくある進行。
常にノリノリなままでいられるこういった攻勢な構成はぼく結構好きでそれだけでお気に入りだったり。
この曲が収録されているアルバム:YANKEEの曲はどれも攻め攻めなロックでフェイバリットアルバムになりました。

大人になる前のモラトリアムに揺れる子供の心理をうまく描いて救い上げようとする歌詞に惹かれます。
タイトルも直球で「生きる若屍」ですしね。死に絶えて生きる若者。
どうにも日々は無常 頓智気やれば非道 貶されてまた傷ついて
死球を見逃したアンパイア どうせ公正じゃないのならば
僕はせめて味方でありたい、信じられないならそれでもいい

死球を見逃したアンパイアのところはとくに人生で生きていく上の不条理。
「自分はダメなのになんでアイツは許されるんだよ」と、矛盾に苦悩する心情を具体的に示してます。
なまじっか好奇心だけは旺盛なため、自分がなぜ生きているのかそれすらも理由を求めてしまう。
「呪い」ってのも自分だけ、どうして自分だけこんなに苦しんでいるんだろうと考えた末の結果であり言い訳のようなもの。
何気なしに生きる他の人と違って自分は呪われているから劣っている、だから仕方ないという防衛機制。
世の不条理にそこまで追い詰められ漆黒に染まりつくされた心のなか、悶々と暗い悩みが尽きず明けぬ夜。
たとえ一寸先は闇な人生でも、僕だけ(歌手を指す)は君が迷わないように道を照らしていくよって手を差し伸べていく曲。

歌詞については他に「シクシク存在証明」がseek seekのダブルミーニングじゃって意見も見て感心しました。

MVでひとりナイトキャップを被り笑顔と花火を振りまいてる外人さん、曲調に合ってるけども配役が謎だなと思ってたけどよくよく思い返すと「火を焚く(字面通り)」なことにいま気づいて笑いましたwww