
この記事の目的を簡単にまとめると、地の文に音声がつく。
地の文にもボイス(音声)が付いて欲しい
と。今までにエロゲ・ギャルゲをやったことのある方なら一度は考えたことがあるのじゃないでしょうか?
何か作業をしている時にオートモードでノベルゲーをやりたい。ただ、オートモードだと地の文を読んでくれないので背景や情景、主人公の心の声がわからない。
これには私もやきもきさせられました。
もちろん当たり前のことです、地の文は読み上げないから地の文なのです。それを読み上げてしまったらただの朗読会になってしまいます。
そこに今回は取り組みます。
さらに、ヒロインや主人公が喋っている時に棒読みちゃんがしゃべっていたら重なってしまってうざったらしいですよね。なので、棒読みちゃんに教育をすることで。
主人公やヒロインたちのボイスが付いているところは棒読みちゃんは読みません!!
つまり、地の文"だけ"を読ませることができるのです。
さらに、ゲーム側のオートモードの設定や棒読みちゃんの話す速度を弄ることで、オートモード中にちょうど良い間隔とタイミングで読んでくれるようになります。
僕は持ってないので分からないのですが、もしVOICEROIDの結月ゆかりや弦巻マキ、それに東北ずん子に「クリップボード監視」機能がついていればその三人でも地の文を読ませることはできます!
ただ、それらのソフトは有料なので、今回は無料の棒読みちゃんを使います。
流れ
1.準備
2.棒読みちゃんの設定
3.ITHの設定
4.棒読みとITHを結びつける
5.完成
1.
まず、必要なソフト。2つです。
・棒読みちゃん
・interactive-text-hooker (通称:ITH)
前者は特にバージョン指定はありません。お使いの棒読みちゃんでもちろんOKです。
後者の方はITH-2.3-110709.rarと書かれているものをダウンロードしてください。他のものはソースコードであったりバージョンアップパッチです。
2.
棒読みちゃんを解凍して、起動してください。
すると、初回起動の場合はこのようなことを聞かれます。

他のはいいのですが、クリップボード監視だけは『はい』にしてください。
「もう起動しちゃったよ!いいえにしちゃったよ!」

という方は、その他のタブを開いてプラグインでチェックを入れて棒読みちゃんを再起動してください。

普通に使う分にはこのままでも良いのですが、「地の文"だけ"を読ませる」ためには設定が必要です。
あとで使うITHを使うとエロゲやギャルゲの文章をクリップボードに送ることができます。
しかし、地の文と会話の違いを区別してくれるわけではありません。棒読みちゃんは無差別にクリップボードに送られた文章を読もうとします。
なので、こちら側で『これは会話、これは地の文』と棒読みちゃんに教育してあげる必要があります。
「そんなの面倒くさい。いちいち教えなきゃいけないのか!?」
そうではないです、会話と地の文を分けるのは簡単です。
棒読みちゃんの『辞書登録』のタグを開き、単語の中の正規表現を開いてください。

そして、
と打ち込んでください。
置換後は空欄でも良いですが、私の環境では反応してくれなかったので半角スペースの空白を入れています。
こうすることで、棒読みちゃん側で「から始まる「」内の会話を読まないようにしてくれます。
こう設定することの弊害として、地の文での「」を読み上げてくれないというものがあります。ですが、それは回避できません。すみません。
3.
ITHを解凍して、起動してください。
ver3へのアップデートはしなくてもOKです。

「英語ばっかでわけわかんねーよ!」
英語が読めなくても大丈夫。そのために画像で示していきます。

まず、Processをクリック。
すると、ProcessExplorerが起動します。
ここで、読み上げさせたいエロゲの起動ファイル(.exe)を探してください。
あ、ちなみに。この時点でもうゲームは起動させて置いてください。このProcessExplorerで探査できるのは起動しているexeだけです。起動していないファイルを指定することはできません。
私が今回サンプルに使うのはHyper→Highspeed→Genius。このゲームの.exeは『cs2.exe』なので左のcs2.exeをクリック。
たいてい、ゲームを起動するときにクリックするexeでOKです。Key作品だったらSiglusEngineだったりです。
すると右のThreadにいろいろとずらずら表示されます。特にそこは気にしなくてもOKです。

次にAttachをクリックしてください。

こうすることでexeファイルとこのソフトが括りつけられました。こうやって書くと「このソフトが悪さしないだろうか……?」と不安に思う方もいるかと思いますが大丈夫です。ソフトを終了させればくくりつけは解除されます。
ここでいったんITHの設定は置いておいて。
で、次に。起動してあったゲームのほうを始めてください。そこでテキストを出してください。

何か適当にテキストを出してから、ITHに戻ってください。

すると、先ほどまではConsoleOutputしかなかったのに色々と増えています。
その中で、ゲームの画面の方に表示されているテキストが出ているやつを選んでください。
私の場合はこれ、CatSystem2です。

ここまで来たらあとすこしです。
4.

今度はITHのOptionをクリックしてください。

そして、Auto copy to clipboardにチェックを付けてOK.
ここまで来たらもうオシマイですよ!
こうすることで、エロゲやギャルゲのテキストが進むたびにクリップボードに自動で保存されていきます。
5.
棒読みちゃんを起動してください。
2.でクリップボード監視をしているので、
なんとこれでもうエロゲやギャルゲ側でクリックして進めるたびに棒読みちゃんが読み上げてくれます!!

やったぜ!!
さらに、棒読みちゃんに教育しているので。
主人公やヒロインたちのボイスが付いているところは棒読みちゃんは読みません!!
あと、バックログや設定画面を開くと棒読みちゃんがあらぶる時があります。これはITHが何回も何回も同じ文章をクリップボードに送ってしまうことが原因です。
その時は一旦棒読みちゃんの読み上げを停止して、また再生してください。そうすれば大丈夫です。
あとは棒読みちゃんの喋る間隔と、ゲームのオートモードのスピードを上手く調節すると、擬似的に地の文も呼んでくれるオートモードとなってくれます。
この調整がまた厄介なのですが、だいたい私の設定は
ゲーム側の設定:
基本待ち時間:00.5
1文字ごとの待ち時間:0.15
棒読みちゃん側の設定:
読み上げ速度:110
です。ゲームによりけりかもしれませんが、これだとしっくり読んでくれます。
あ、あと。さらに教育をしておくといいことに気づきました。

"……"の処理です。
これがあるとズレます。それは、ゲーム側はこれを二文字とカウントしているのに対し、棒読みちゃん側では4~6文字として認識しており、そのずれがあります。
そこで、この教育をすることでそのズレを治すことができます。
と、こんな感じです。何か疑問点があればコメントに書いていただければ手助け出来るかもしれません。
それと、ちゃんとこの記事で書いたとおりにやっているのにITHと括りつける段階で上手く文章が表示されるプロセルを見つけられないゲームがあるかもしれません。
とりあえず、
これらには対応しているようです。
吉里吉里とRealLiveに対応しているのでほぼ対応と言っても変わりませんね。
そういったゲームの場合、ITHのようなソフトに対応していないので諦めてください。今のところそのようなゲームは見たことないのですが、昔のゲームだったり、最新のゲームだったりするともしかしたら出来ないかもしれません。
コメント欄にて、そのようなときに"フォント設定を変更する"とうまく行くことがあるようです。
レジストリ弄りも有効だそうです、ただ私は疎いので説明できませぬ……
ここまで読んでいただきありがとうございました!
1.準備
2.棒読みちゃんの設定
3.ITHの設定
4.棒読みとITHを結びつける
5.完成
1.
まず、必要なソフト。2つです。
・棒読みちゃん
・interactive-text-hooker (通称:ITH)
前者は特にバージョン指定はありません。お使いの棒読みちゃんでもちろんOKです。
後者の方はITH-2.3-110709.rarと書かれているものをダウンロードしてください。他のものはソースコードであったりバージョンアップパッチです。
2.
棒読みちゃんを解凍して、起動してください。
すると、初回起動の場合はこのようなことを聞かれます。

他のはいいのですが、クリップボード監視だけは『はい』にしてください。
「もう起動しちゃったよ!いいえにしちゃったよ!」

という方は、その他のタブを開いてプラグインでチェックを入れて棒読みちゃんを再起動してください。

普通に使う分にはこのままでも良いのですが、「地の文"だけ"を読ませる」ためには設定が必要です。
あとで使うITHを使うとエロゲやギャルゲの文章をクリップボードに送ることができます。
しかし、地の文と会話の違いを区別してくれるわけではありません。棒読みちゃんは無差別にクリップボードに送られた文章を読もうとします。
なので、こちら側で『これは会話、これは地の文』と棒読みちゃんに教育してあげる必要があります。
「そんなの面倒くさい。いちいち教えなきゃいけないのか!?」
そうではないです、会話と地の文を分けるのは簡単です。
棒読みちゃんの『辞書登録』のタグを開き、単語の中の正規表現を開いてください。

そして、
探索文字列に:「
正規表現に:「.*」
置換後に:
と打ち込んでください。
置換後は空欄でも良いですが、私の環境では反応してくれなかったので半角スペースの空白を入れています。
こうすることで、棒読みちゃん側で「から始まる「」内の会話を読まないようにしてくれます。
こう設定することの弊害として、地の文での「」を読み上げてくれないというものがあります。ですが、それは回避できません。すみません。
3.
ITHを解凍して、起動してください。
ver3へのアップデートはしなくてもOKです。

「英語ばっかでわけわかんねーよ!」
英語が読めなくても大丈夫。そのために画像で示していきます。

まず、Processをクリック。
すると、ProcessExplorerが起動します。
ここで、読み上げさせたいエロゲの起動ファイル(.exe)を探してください。
あ、ちなみに。この時点でもうゲームは起動させて置いてください。このProcessExplorerで探査できるのは起動しているexeだけです。起動していないファイルを指定することはできません。
私が今回サンプルに使うのはHyper→Highspeed→Genius。このゲームの.exeは『cs2.exe』なので左のcs2.exeをクリック。
たいてい、ゲームを起動するときにクリックするexeでOKです。Key作品だったらSiglusEngineだったりです。
すると右のThreadにいろいろとずらずら表示されます。特にそこは気にしなくてもOKです。

次にAttachをクリックしてください。

こうすることでexeファイルとこのソフトが括りつけられました。こうやって書くと「このソフトが悪さしないだろうか……?」と不安に思う方もいるかと思いますが大丈夫です。ソフトを終了させればくくりつけは解除されます。
ここでいったんITHの設定は置いておいて。
で、次に。起動してあったゲームのほうを始めてください。そこでテキストを出してください。

何か適当にテキストを出してから、ITHに戻ってください。

すると、先ほどまではConsoleOutputしかなかったのに色々と増えています。
その中で、ゲームの画面の方に表示されているテキストが出ているやつを選んでください。
私の場合はこれ、CatSystem2です。

ここまで来たらあとすこしです。
4.

今度はITHのOptionをクリックしてください。

そして、Auto copy to clipboardにチェックを付けてOK.
ここまで来たらもうオシマイですよ!
こうすることで、エロゲやギャルゲのテキストが進むたびにクリップボードに自動で保存されていきます。
5.
棒読みちゃんを起動してください。
2.でクリップボード監視をしているので、
なんとこれでもうエロゲやギャルゲ側でクリックして進めるたびに棒読みちゃんが読み上げてくれます!!

やったぜ!!
さらに、棒読みちゃんに教育しているので。
主人公やヒロインたちのボイスが付いているところは棒読みちゃんは読みません!!
あと、バックログや設定画面を開くと棒読みちゃんがあらぶる時があります。これはITHが何回も何回も同じ文章をクリップボードに送ってしまうことが原因です。
その時は一旦棒読みちゃんの読み上げを停止して、また再生してください。そうすれば大丈夫です。
あとは棒読みちゃんの喋る間隔と、ゲームのオートモードのスピードを上手く調節すると、擬似的に地の文も呼んでくれるオートモードとなってくれます。
この調整がまた厄介なのですが、だいたい私の設定は
ゲーム側の設定:
基本待ち時間:00.5
1文字ごとの待ち時間:0.15
棒読みちゃん側の設定:
読み上げ速度:110
です。ゲームによりけりかもしれませんが、これだとしっくり読んでくれます。
あ、あと。さらに教育をしておくといいことに気づきました。

"……"の処理です。
これがあるとズレます。それは、ゲーム側はこれを二文字とカウントしているのに対し、棒読みちゃん側では4~6文字として認識しており、そのずれがあります。
そこで、この教育をすることでそのズレを治すことができます。
と、こんな感じです。何か疑問点があればコメントに書いていただければ手助け出来るかもしれません。
それと、ちゃんとこの記事で書いたとおりにやっているのにITHと括りつける段階で上手く文章が表示されるプロセルを見つけられないゲームがあるかもしれません。
とりあえず、
Currently KiriKiri, BGI, RealLive, ShinaRio, CMVS, MAJIRO, rUGP, Malie, NitroPlus,
System40, CIRCUS, AtelierKaguya, Waffle, TinkerBell, Lune, SofthouseChara.
これらには対応しているようです。
吉里吉里とRealLiveに対応しているのでほぼ対応と言っても変わりませんね。
そういったゲームの場合、ITHのようなソフトに対応していないので諦めてください。今のところそのようなゲームは見たことないのですが、昔のゲームだったり、最新のゲームだったりするともしかしたら出来ないかもしれません。
コメント欄にて、そのようなときに"フォント設定を変更する"とうまく行くことがあるようです。
レジストリ弄りも有効だそうです、ただ私は疎いので説明できませぬ……
ここまで読んでいただきありがとうございました!