Title:路地恋花
Author:麻生みこと
Publisher:講談社
Kind:漫画



意趣を変えてみまして、少女漫画?です

以下軽いネタバレありです


全部いい物語ですが、第四話の夏菊のエピソードが特にお気に入り

あらすじは、
反抗期の京都のお嬢さんが東京からきた喫茶店のマスターを好きになるお話

物語は谷崎潤一郎の『痴人の愛』になぞらえてあり、
主人公のマスターが、京お嬢のナオミの献身的な可愛さや美しさによって段々と堕ちていく

主人公は、ナオミが自分に惚れているのは自分の背後に様々な文豪を見ているからだろう。と思っているが、結果的にはそれは自分のことで、自分がナオミに対してそれらの感情を抱いていたという話


最期のセリフ
「それなのに、堕ちてる気がしないのはなんでだろう」

恋というものはそれによって堕落していくものだが、既に精神を打ち砕かれていた主人公にとっては堕ちていくものでなく、ナオミという天使のような存在によって自分を堕落から引っ張っていくものである、ということ?

上手く纏まってない気がする……

他に、第三話のヒロイン:雛子ちゃんがお気に入り
和風ではんなりって感じの女の子が大好きなのでした、まる