ぎる と ぱに
お調子者な「ぎる」としっかりものの「ぱに」
若葉のような見た目で新緑のぎると、綺麗な桃色で華々しく咲き誇るぱに。
見た目からも未熟と成熟で分かれているのかも。
性格雌雄分かれた二匹は、二人で一人。

主人公の前に正体不明な魔物として現れた二人。
複雑な世界観から背景に壮大なストーリーがありそうで、なかった賑やかしキャラな二人。
二人の存在についてももれなく『謎』が極まれり。


続きからの内容は完全にネタバレなので注意。

「ぎる」と「ぱに」は互いに自らは半身と自覚していて、二人で一つの存在。

その正体は魔物から魔物を創る計画の副産物、周りにいる研究者を喰らって顕現した魔物。

この辺は本編中でも説明がうやむやだったので確定して言えないのですが、拾い拾いでつまみぐい。

計画の中心にいた母体が魔物を生んで創っていたものの、生んだ魔物たちは「失敗作」だったことに気づいてしまった。
この計画の肝は『最小限の出力で、意思を持って行動できる魔物の創造』
失敗作の魔物をいくら創造しても意味はない。その事態に対応するため、人間を喰らうことでこの問題に対処しようとした。
そんな非人道的な手法に手を染めてしまった甲斐もなくこの計画は中止。研究所は閉鎖、母体ごと放置。
どういった事情で中止に至ったのかはこれまた不明。
その場にいた研究者が皆取り込まれてしまったゆえか。
意思のない魔物に人間の意思を与えようとした。そのために人間を取り込むのは本末転倒だったからか。
はたまた、わざわざ人を生贄にしたものの結果が芳しくなかったのか。


しかし、その放置していた研究所にて。
信じられない奇跡が起き、『ぎる』と『ぱに』が生まれた。
さきほど副産物と述べたように、彼ら自身はイレギュラーな存在で生み出そうとしたかったものとはかけ離れていたそうな。

ぎるが俺はギルティ(Guilty)のぎると名乗っているので、それとは対称に『ぱに』はおそらくパニッシュメント(Punishment)のぱに。
おそらくとつけているのは、彼女自身は名前の由来を名乗っていないから。
そもそも、「ぎる」と「ぱに」って名前自体がすんなり受け入れられているもののかなり奇抜で悲痛な事情を抱えていそうなネーミング。
このような名前を名乗っていることから、二人ともに自分たちは罪に値する存在だという自覚はあったのでしょう。

ここらを裏付けるものとしてぎるが咲夜に向かって、
「俺らと同じだもんな」
と語りかけていたことからも、自分たちが『魔物から人間に近づいた存在』という自覚はあったんでしょうね。
咲夜が『人間から魔物に成り果ててしまった存在』といった事情を抱えていることに重ね合わせていたのかもしれません。


ギルティの意味は罪

パニッシュメントの意味は罰

二人合わせて「罪と罰」

存在するために人間を喰らったという「罪」と、人の命を奪ったことへの贖罪の「罰」


もしくはTwitterで会話した人がおっしゃっていたことには、

二人で人の罪と罰を象徴する存在
魔物を創るに飽き足らず、同じ人間を贄にしてまで願いを叶えようとした浅ましさ。



ぎるとぱには本当にいいやつだよな…
静流√では最終的に永い永い永遠を共に生きていくことに。
ちはや√では自分たちの命と引き替えに主人公を救う。

これら2つとも十分に『ぱに』としての宿命を果たしていたと思います

あんたら最高に輝いてるよ…! カガヤイテルヨ!!


しかし、
小鳥√では一切現れませんでした
主人公が小鳥結界内に入ってしまったのが最大のミスでしょうね
彼らはコタローが帰ってこないのを怪しく思い、何度も捜索するもなぜか見つからない
そうこうしているうちに、『鍵』は静流の手で屠られ、パワースポット消失。
無念に消えていったんだろうな…黙祷


「ぱにってパニッシュメント?」
ってTwitterに呟いたら返信来たので少し考えてみました

ぎるとぱにはこの作品世界にがっつり関わってくるメインキャラなんだと思っていたら、意外と影薄めなサブキャラで。
そのせいで気づいたときにはいなくなっていたうえに、明確に事情も明かされなかったのでもやもやしてたり……
いちばん最初の、小鳥がメインヒロインだったときの構想ではもっと役割あったのかなと思いきや。
先ほどのとおり小鳥ルートに入ってしまうと、そもそも現れないという。
探索パートで話を作るための会話用キャラって意見もありましたが、あながち間違いじゃないのかもしれないかも。悲しいかな。

主人公、咲夜と並んで「魔物と人間」が混在した存在ってのはこの作品では結構重要なポジションですし、もすこし掘り下げてほしかったなーってところ。


(追記)
この二人の存在、僕は最初コタローくんの両親だと思ってました。
だから主人公の手助けとして、魔物側から助けようとしてたのかなって。
たしか最終ルートのTerraで瑚太郎くんの両親が研究者だったような気がしたんすよ。すいませんもうプレイしたのも数年前で記憶もおぼろげで断言できませんが。
そして、Terraではぎるとぱには出てこない。なぜなら両親が被害に遭ってないから。

妄想の範疇超えてない空想じゃったのですが、Harvest FestaのこのCGをご覧くだしあ。
Gil
(Junk Head な奴ら様より)
違いましたね。
ただ、容姿を形成するのがこの二人なだけで。
実際に顕現するに至った。いわば素材、栄養、触媒といったものにコタローくんの両親が含まれていたの、かもしれない。
だとすると、そう思いながら読み進めていくと、また別の何かが拾えるかも。


妄想多めですし、もう一回通しでやってどんな背景があったのか考察していきたいね~
Rewriteはただ読んでくだけだと深遠な世界観に根付いた面白さを味わえない哲学書のようなものなので、考えつつ読んでいきたいです。